がん治療 使う前によく考えたい抗がん剤

テーブルに置かれた医者に対する質問箇条書きプリントしばらくブログをお休みしていました。というのが自分の理由もあったのですがそれとは別に身の回りに衝撃の事実が発覚したからなのでした。

それは家族にがんが見つかった事です。
わたしの場合以前にも家族にがんが見つかり、そこからがんという病気にいろいろと試練を与えられたのでした。

前回の場合は、告知された時いきなりの末期でした。衝撃度合いも大きく、いわゆる余命宣告も受けました。ですがわからない中にもいろいろな状況を経て、抗がん剤は使わずにすみました。それでも見つかった時は末期だったので結局家族は亡くなってしまいましたが、余命宣告は2ヶ月だったのに対し、1年生き延びる事ができました。

そのおかげで心の準備もでき家族も最後まで苦しむ事なく、亡くなった事実は悲しいものの後悔は少なく、穏やかな気持ちでお別れが出来ました。

がんの治療法について

それから15年、またまたやってきた家族の試練です。
前回から15年経ち、医療も当時とはだいぶ変わって来たと思いたい所ですががん治療といえば一般的に以下の三大治療です。

--------------------
●手術
●抗がん剤 治療
●放射線 治療
--------------------

ですが手術は、
切ったらがん細胞とおさらば出来てすっきりしたイメージですが、体にメスが入るというのは精神的にも身体的にもダメージが大きく、後遺症として老化や免疫力の低下に繋がるそうです。

また抗ガン剤治療は、
ご存知の方も多いかとは思いますが、吐き気・嘔吐・食欲不振・便秘・倦怠感・頭髪が抜ける…などの副作用がありつつ、免疫力が低下します。

そして放射線治療、
3つある中では一番デメリットの少ない治療と言われていますが、免疫細胞の代表格である白血球は放射線に弱く、放射線治療によって一時的に減少してしまうことがわかっています。
(ただ、白血球を作り出す骨髄に放射線を当てないことで白血球の減少を最小限に抑え免疫力の低下を防ぐこともできるそうです)

免疫力がなぜ大事?

どの治療法も多かれ少なかれ免疫力が奪われるという事がわかります。その免疫力ですがどうして減少するとマズイのでしょう?

元々がん細胞というのは人体の中で毎日、数百から数千個も発生しています。だから健康な人でも実はがん細胞を体内に持っている。という事になります。

ですがTリンパ球・NK(ナチュラルキラー)細胞など免疫細胞と言われる細胞が、がん細胞を攻撃・破壊してくれているのです。

なのでその免疫細胞が減少するとますますがん細胞が増殖してしまう。という事になります。
がん細胞を減らす目的の治療がガン細胞を増やしてしまうという結果になるのは残念です。

なので極力免疫細胞を減らしたくない。となるとこの中で選びたいと思えるのは放射線治療となります。

なかなか改善されない治療のガイドライン化

でも、”治療方法を選びたくても決めるのは医者なのでは?”という意見があると思います。
確かに病気に詳しいのは素人の患者側より医者であると思います。ですが、医者の治療方法というのはすべてガイドラインがあり、そのガイドラインに沿って治療を進めていくのが原則です。

ガイドラインから大きく外れた治療は保険が利かなかったり、何か問題が起きたときは、医師個人の責任が問われかねません。訴訟にでもなったら大変ですから、医師はガイドライン通りに抗がん剤を使おうとなるのです。

ニュースサイトで読む: http://biz-journal.jp/2012/08/post_559_2.html
Copyright © Business Journal All Rights Reserved.

ガイドラインに沿った治療で多くの人が助かるのならば、こんなに多くの人ががんで亡くなる世の中がここまで続くものでしょうか?そんな疑問が湧いてきます。

 医者も使わない抗がん剤 それはなぜか?

ここに「99%の医者は自分が「がん」になっても抗がん剤は使わない?」
という記事があります。(livedoor NEWS 2015年11月13日)

そこで紹介されている『医者は自分や家族ががんになったとき、どんな治療をするのか』(川嶋朗著、アスコム)という本の引用です。

私の知人が国内外の医者271人に「あなたやあなたの家族ががんになった場合、抗がん剤を使用しますか?」と尋ねたところ、なんと270人が「絶対に拒否する」と答えたそうです。(中略)「99%」というのは、驚異的な数字です。(「まえがき」より)

ガイドラインに沿った治療で使われる抗がん剤ですが、実は医者自身は自分や身内に使いたくないと考えているようです。

ではなぜ自分や自分の身内には使わないのに患者には抗がん剤を使用するのでしょう?
ガイドラインに沿った治療しかできないという理由以外に、

「がんを治す」ことを優先しすぎ、患者さん一人ひとりの価値観や思いを汲み取れないのだとか。しかも医者たちには、忙しすぎるという問題もあります。

という事と、

あまりにも医者に「丸投げ」してしまう患者さんが多いということ。「病院に行けばなんとかしてくれる」と医者のもとを訪ね、医者にいわれたことを鵜呑みにしてしまう。しかし、なにか問題が起こると、医者や病院のせいにして責めたてる。こうしたことの積み重ねが、医療のマニュアル化を招いてしまっている部分もあるのだとか。

という理由があるようです。

また、さらに「なぜ、医者は自分では受けない治療を施すのか」
という記事があります。(PRESIDENT Online 2013年6月17日号)

まずは医者側の問題。

医者が患者さんに治療法を説明するとき、“エビデンス”という言葉を使います。治療法が優れているとされる科学的根拠のことです。医者はエビデンスのある治療を受けた患者さんがどうなるのかは知っていますが、受けなかった場合や治療をやめたケースで患者がどうなるのか――をよく知りません。そういう教育は受けてきていないし、病院では治療継続という形でしか患者さんに接することができないからです。だから、進むしかないわけです。

もうひとつは、患者側の家族の問題。

家族は、心から患者さんの治癒を願います。患者さんには「頑張れ!」と励ましの言葉を送り、医者には「なんとか、助けてください」と懇願する。(中略)懇願されれば、医者は当然治療を施します。(中略)

もし仮に、「これ以上は患者さんが苦しむだけです。抗がん剤治療をやめましょう」と提案したとしたら、「見放された。医療の放棄、怠慢だ」などと非難されかねません。いきおい、医者は家族の意向に従わざるをえません。そういう関係性は容易にできあがります。

要するに、患者さん本人よりも家族の願いが中心になっていく。患者さんがあまり強い意志を持たない高齢者の場合は特に顕著で、「家族の嘆願」→「それを受けた医師の治療」→「患者の疲弊」という流れに陥りがちです。そういうことが数限りなく繰り返されてきています。

という事が理由のようです。

 家族を思う気持ちが余裕のなさに…

どちらの記事も、一つ目は医者・病院側・延いては医療業界の問題となりますが、二つ目は私たち患者側に問題があるといえます。

ですがわたしも二度目の”患者の家族”を経験していますが、家族が生きるか死ぬかという問題を抱えた心理状況というのはなかなか厳しく、かなり余裕がないものです。

通常ならやり過ごせるような出来事も、理性という感情を包む膜がなくなってしまったのか?と思えるほど、後から冷静に考えると当時どうしてあんな言動をしてしまったのだろうか、、それほど精神的余裕がなかった。という事だろうな。。と感じる程です。

それくらい家族を思う気持ちでいっぱいいっぱいになり必死になってしまうので、このような悪循環に陥ってしまうのではないかと思います。

そして個人的には、”医者は自分ががんになったら抗がん剤は使わない”という事実を知った時、正直、”何も知らない患者側に対して自分や自分の家族だけは守るんだ…それでも医者なのか…?”と、強いショックを受けていました。

ですが医者は医者で、
”忙しすぎる”
”何か問題が発生するとすぐに患者側から責め立てられる”
というストレスにさらされ続けながら、場合によっては経験が増えれば増えるほど見送る人(亡くなる人)も増えていったりして、そんな中でもガイドラインに沿った抗がん剤医療を施し続ける事に精神がすり減っていかないのか?またはそんな事をどこかで忘れなければやってられない、見て見ぬ振りをしていかなければ医者が続けられない…そんな人も全国のどこかにいるのかもしれない…と思ってしまいました。

という事で以上のような問題の悪循環こそが、長年なかなかがん患者が減らない理由のひとつにも思えました。

 がん治療を始める前に

では今回のように家族ががんの告知を受けた時どうすればいいのだろう?と考えました。
すべての人に当てはまるとは言えませんが、先ほど記した悪循環に陥らない為にもがんの告知後は以下の事を心がけようと思いました。

--------------------

その場は一旦持ち帰り治療の開始はしない。
本人が気持ちが落ち着くまで出来るだけ情報を集めて選択肢を探す。
家族でよく相談する。
気持ちが落ち着いたら患者本人が今後の方向性を考えられるようにする。
医者の為にも医者任せにしない。
セカンドオピニオンやサードオピニオンぐらいまで考えてもよい。※以下参照
QOL(クオリティ・オブ・ライフ) ※以下参照
最後は後悔のない治療法を高齢でなければ患者が決める。

--------------------

ー Wikipediaより引用 ー

セカンドオピニオン(英: Second opinion)とは、よりよい決断をするために、当事者以外の専門的な知識を持った第三者に求める「意見」、または「意見を求める行為」のことである。

クオリティオブライフ(英: quality of lifeQOL)とは、一般に、ひとりひとりの人生の内容の質や社会的にみた生活の質のことを指し、つまりある人がどれだけ人間らしい生活や自分らしい生活を送り、人生に幸福を見出しているか、ということを尺度としてとらえる概念である。

 自分が、家族が、がん患者になってしまった場合、どのような治療を受ける事が一番良いのかを、出来れば時間をかけて本人が納得するまでじっくり考える。という事が大事になります。

がんと診断されると、早期なら早いうちに… 早期以外だと尚更早いうちに…なんらかの治療を始めたくなるかもしれないし、誰かにそう進められるかもしれない。でも、家でも車でも大きな買い物をする時には、いくつもの会社に見積もりを出したり、いろんな選択肢の中から自分たちで何度も検討を重ねてじっくり決断しますよね、

家や車だってじっくり決めるのに、命に関わる事を他人任せやすぐに決断するのは何か違うな、、と思いました。

病気を知る、治療法を知る、患者本人の特性を考える

医者は、確かに病気の専門家です。自分が得意とする治療法や薬には詳しいかもしれません。

でも、その人の性格や特徴、こういう治療をし続けたらどうなるか…?を本当に理解しているのは、本人や家族のほうが専門家です。

患者本人にとって、一番前向きに長く続けられる治療法、一番合っていそうな治療法を見つける為にも、まずは情報を取集して勉強をし、この治療法にはどんな効果があって、どの程度のペースで治療をするのか、リスクはないのか?などなど、出来れば徹底的に理解する事が大切だと、自分の経験を持って感じました。

わたしの場合は…

医者の話を聞く際には毎回了解を得て録音をとらせてもらい、質問は事前に箇条書きにまとめて印刷し、その印刷したものを患者本人と家族の分まで用意をし、みんなで順を追って話を聞き、話に出た治療法や薬の名称は必ず本やインターネットで納得のいくまで調べました。

セカンドオピニオンを行うには、資料作りをして郵送が必要な程、順番待ちの評判のいい病院もあり、家族へのいろんな思いが巡りすぎて泣きながら資料を作ったりもしました。そして結局サードオピニオンまで行い、その病院に決定しました。

いやぁ、もう正直ほんときつかったです。
今まで平凡な毎日を送っていた普通の人間が、頭の良さそうな様々なお医者さんと一日置きのように全く知識のなかった病気や治療法について緊張感を持ちつつ話をし、一喜一憂し、昨日の事が何日も前に思えるほど普段の時間軸とはまるで違う時間を過ごし、ジェットコースターに乗っているかのような毎日を一ヶ月ほど送ったのですから。。。

ですがその甲斐あって、今では本人や家族も納得のいく治療法を見つけ、病院の治療以外にも沢山ある大切なポイントまで知る事ができ、まだまだ病気が発覚してから一ヶ月程しか経っていないので家族の状態は何も良くなってはいませんが、安心して治療に寄り添う事ができる気持ちにまでなりました。

治療法が見つかったら

自分たちが選んだ治療法が信じられないのが一番辛いし、正直疑心暗鬼では回復もしづらいです。なのでまずは”これだ!”と思う治療法を見つけて、一度決めたら迷わずにその治療法を信じて前向きに取り組む事が大事だと思います。

自分たちが本当に納得してこれだと思えば、サードオピニオンまでしても、ファーストオピニオン(一番最初に聞いた医者の治療法)に戻ってもよいと思います。

※ちなみにセカンドオピニオンをする場合は、ファーストオピニオンと同じ治療法ではあまり意味がないので、全然別の治療法を選ぶ方が良いかと思います。

さいごに。

この記事を興味深く読まれている方は、がん患者本人か、または家族の方が多いかと思いますので、後々後悔しない為にも、まずは焦らずじっくり調査・勉強を納得行くまでして頂いて、本当にその方にあった治療法が見つかる事を心から祈っております。

今後、わたしが調査・勉強した上で治療法を探す点においてわかった事、またはがんという病気の回復に向けて治療以外に大変大事な事をまとめていきたいと思います。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする